マップのグラフィック描き工程の苦悩(2)

(1)を読む

何が悪いんだろう(全部としか思えない)。

地面を描き込んだら何か見えてくるのかなー、家が悪いのかなー、レイアウトかなー、パーツのスケールが合ってないのかなー、いろいろ考える。

手を動かして考えろよ、試行錯誤して比べろよ、とは思うものの、どうしても手が動かない。だって何も感じないから。

一回全部なしにした。

今度はパーツを作って……という手順をやめて、フリーハンドで思うように描いていった。

描いていてわりと面白い。描くことにちょっと楽しさを感じる。これが第一の手応えだ。

ある程度描いたら、それを全体にコピペして全体の雰囲気がどうなるか確かめる。

パーツから作っていた時と比べると、断然、イメージが膨らむ。

キャラを置いてみる。

「ここを探索したい。」「ここを動き回りたい。」

そういう気分が感じられた。これは大きな手応えだ。

岩がいいかな、レンガとかにしようかな、ここに草が生えてるのが見えてきたな、こういう地形だからこういう敵がいそうだな……いろいろイメージが膨らみ始める。

画像ではこれもショボいはショボい。でも自分の中での手応えが全く違う。本当に違う。

これを描き進めたいな、と思えた。 描き進めるためのイマジネーションが働き始めた。

まだ最初の手応えを感じただけなので、結局はボツに終わるかもしれないけど、それはそれでしょうがない。

進める。

マップのグラフィック描き工程の苦悩(1)

マップのグラフィックを描く作業。どういう景色にしようか考えるところ、描き始め、この段階が本当に自分にとって厄介で、手が動かない。最悪思考も止まる。

ピンとこない時間が無為に過ぎ去っていくのをジリジリ感じて焦りをつのらせる。何をどうやってもうまくいかない。これが長いと数週間続く。

これは自分の中でマップ(背景)を描くということが確立されてないことも原因になっていると思う。

「こうしていけばうまくいく」というパターンが自分の中に無い。

まず、建物や門などのパーツを描いて配置していくという手順を踏んだ。各パーツ(特に家)のグラは仮のもので適当。

見ての通り、味も素っ気もなく面白さも何も感じられない。「だからなに?」みたいな感想しか出てこない。仮グラフィックだから見かけがショボいのは仕方ない。でもこれを描き進めていけば「面白くていい背景になりそう」という予感が全くしない。

本当に何のインスピレーションもわかない。やばい。

キャラを置いてみた。やっぱり面白くなる気配を感じない。なんというか、なにも感じない。なにも。地面が一色ベタ塗りだし、まだ描いてる途中だから?いや、それでは説明しきれない無味乾燥さがある。

どうしてもこれを描き進めようという気持ちにならない。手が動かない。考えてもこれを良くする手立てが見つからない。手を動かせば道が見つかるかも。でも手が動かない。

この時間がつらい。すごくつらい。

(2)へつづく。

先送りにしてたことをやっと試す

小ボスキャラの仮グラを作る。全モーション分そろった。倒した時の演出も作った。普通のザコキャラと違うので。

ずっと、1年くらい先送りにしてきたことがある。

それは、怯まない敵。今日やっと作った。

怯まないから敵の攻撃モーション中にこちらの攻撃を当てても敵の攻撃モーションは中断されない。そのまま攻撃してくる。

これでバトルがこんな風に変わるのかと、いろいろ考えている。

それはそれとして。

ゲーム制作の中で「この仕様も試してみたいな」という考えは毎日のように湧いては消えていく。その中で良さそうなものをピックアップして試してみる。いいぞと思ったら採用する。

ちょっと試す、と簡単に言ってもそのために発生する作業はしこたまあるのであって、「エイヤッ」とやらないと試してみることなんてできやしない。まず着手ができない。

着手するための「エイヤッ」というか、ひとときの集中というか、そういうなにかが発揮されるためには気力と元気が不可欠であって、これがないから今まで先送りにしてきたわけである。

今は元気と気力があるのかというと全く無い。けどなんとなく着手できた。

なんとなく着手できたメカニズムを知りたい。